SFTS(重症熱性血小板減少症候群)拡張版|最終更新:2025-09-18
マダニ媒介のウイルス感染症。地域・季節・ペット対策をひと目で確認できるよう、タブとマップを追加しました。
原因:Dabie bandavirus
潜伏期:6〜14日
治療:支持療法+ファビピラビル(日本)
ワクチン:未承認(研究中)
季節タブ(流行傾向と屋外の注意点)
春(3–5月)
- マダニ活動が本格化。山菜採り・草刈り・畑仕事で露出部を減らす
- 衣類は長袖・長ズボン+足首を覆う靴。防虫剤・パーマトリン加工衣類を活用
夏(6–8月)
- 発生ピーク期。高温多湿で屋外作業中の汗で忌避剤が落ちやすい→こまめに再塗布
- 草地に長時間座らない・寝転ばない。ペット帰宅後は被毛チェック
秋(9–11月)
- 活動持続。紅葉狩り・キャンプ・狩猟での接触に注意
- 長袖+裾・袖口を絞る。撤収時に全身・装備を点検
冬(12–2月)
- 活動は低下するがゼロではない。落ち葉だまり・動物の寝床は注意
- 積雪地でも晴れ間の作業日は基本対策を継続
地域別マップ(簡易)
ブロックをタップすると、目安の注意ポイントが表示されます(実際の発生情報は自治体・保健所の最新発表を確認)。
※西日本(九州・四国・中国・近畿)で報告が多い傾向。近年は範囲拡大も。
近畿
- 春〜秋の草地・里山・獣道に注意
- 農作業・ハイキング・犬の散歩後は全身チェック
中国
- 発生報告が多い地域。草刈り・竹林整備時は露出を減らす
四国
- ネコ・イヌの体調不良→動物病院受診&飼い主は体液曝露に注意
九州
- 夏場のキャンプ・渓流沿いは裾・袖口をテープ等で絞ると安心
中部
- 山間部の藪・放置農地での作業は長袖+パーマトリン衣類
関東
- 出没情報は自治体HPを定期確認。ペットの外遊び後は被毛チェック
東北
- 夏季の山菜採り・トレイルでの休憩場所(草地)選びに注意
北海道
- 活動は相対的に低いがゼロではない。野生動物接触と草地での座り込みを避ける
予防チェックリスト
ペットと暮らす方へ(犬・猫)
動物が媒介ダニに咬まれることで、飼い主の体液曝露リスクも増えます。日頃のケアでリスク低減を。
- 予防 外出前に首輪や胴回りの隙間を減らす/帰宅後は被毛と耳・足先・腹部を重点チェック
- 体調 発熱・元気消失・嘔吐・下痢・黄疸などがあれば動物病院へ
- 接触 体液(唾液・血液・尿)に素手で触れない。手袋・マスクで処置
- 薬 ノミ・ダニ予防薬(スポットオン/経口)は獣医師の指示どおり継続
※ネコは重症化しやすい報告があり、咬傷・引っかき傷にも注意。
我が家の愛犬紹介
柴犬の「ポッキー」(オス)。山あいの暮らしが大好きで、朝夕の見回りが日課。草地を歩くことがあるため、散歩から帰ったら被毛と耳、足先を毎回チェックしています。ダニ予防薬は月1で継続し、ブラッシングと入浴で清潔をキープ。SFTS対策として、草むらで休憩しない・人混みの野外イベントでは抱っこやリード短めを徹底。元気でやんちゃですが、合図の「待て」が得意。地域の自然と上手につき合う相棒です。
受診の目安
- 発熱+消化器症状があり、直近2週間の野外活動・ダニ咬傷・ペットの体調不良がある
- 出血傾向(あざ・鼻血)、強い倦怠感、意識がもうろう
迷ったら地域の医療機関・保健所に電話相談し、指示に従いましょう。
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