👉「Wag(和)」とは、日本人が大切にしてきた心のかたち。自然との調和、人と人との支え合い、争わず穏やかに在ること。それは、現代社会が忘れかけた“共に生きる力”でもあります。
五箇山の里山には、刈った草を土に戻す「草の輪」、人が人を助ける「手の輪」、物々交換や恩送りで回る「暮らしの輪」が残っています。これはまさに、和の精神が形を持った暮らし。
五箇山の合掌造りに響く三味線やこきりこの音色、かすかな雪解けの水音。それは、「声なき声に耳を澄ませる」和の感性。自分さえ良ければという思考を超え、「今、ここに共にある」という静かな連帯がそこにあります。
Wagは「勝つ・奪う」ではなく、「譲る・贈る」生き方を選びます。五箇山の人々が農作業を分け合い、味噌や漬物を持ち寄っていたのはその証。和とは、誰かが満ちることで誰かが枯れる世界ではなく、「みんながちょうどよく在る」世界のことです。
地球環境が問い直される今、「和の再実装」は必要不可欠。五箇山のような地域で小さく始まる和の暮らしが、次の世代の希望になるかもしれません。Wagは過去のものではなく、これから育てていく“未来の暮らしの種”なのです。