図:PSMAに結合するナノ担体(NpG)がアスタチン211を運び、腫瘍局所で短距離のα線を放出してDNAを強力に損傷します。担体の安定化で正常臓器への拡散が抑えられます。
高選択性 PSMA目印で前立腺がんにピンポイント集積
強力だが短距離 At-211のα線は到達距離が数十μm → 周囲の正常細胞を巻き込みにくい
安定化設計 体内で分解されにくいNpG担体 → 非標的臓器への拡散を最小化
投与しやすい ガンマ線が微量のため、隔離病室なしでも投与可能と説明
※最終的な適応・用量・副作用は治験と承認審査で確定します。治療の可否は担当医にご相談ください。
前立腺特異膜抗原(Prostate-Specific Membrane Antigen)。多くの前立腺がんで表面に多く出ており、薬の「標的」として使われます。
飛ぶ距離がとても短い代わりにDNAへのダメージが強力。腫瘍の“点”を狙い撃ちし、周辺の正常細胞への影響を抑えやすい特長があります。
本剤はガンマ線放出が微量とされ、適切な線量管理のもとでは通常の診察室でも安全に扱えると説明されています。