クロロトキシン機序に近い自然アプローチ
— MMP-2抑制ハーブ & 野草×発酵 実践版
目的:腫瘍浸潤の鍵「MMP-2」への自然由来アプローチ
監修メモ:研究段階の知見を整理
注意:以下は基礎/前臨床・一部臨床前の報告をもとに構成。治療や薬の代用ではありません。治療中の方は主治医に必ず相談してください。
2. MMP-2抑制に関わるハーブ・野草の実用リスト
「MMP-2(ゼラチナーゼA)」は腫瘍の浸潤・転移で重要。以下はMMP-2や関連経路(MMP-9、p38/PI3K-AKT 等)に作用が報告された代表例と、身近な食材・野草への落とし込み。
緑茶(EGCG)台所◎
U87/U251などのグリオーマ細胞でMMP-2活性・分泌の抑制が報告。ポリフェノールの代表格。
- 摂り方:濃いめの煎出(70–80℃、3–5分)/粉末抹茶の活用
- 相性:発酵乳酸飲料や甘酒とブレンドで吸収性/腸内経路の相乗期待
- キーポイント:渋み=カテキン量の目安
ルテオリン系(セリ科・シソ科・ヨモギ等)野草◎
ルテオリン/ルテオリン配糖体はMMP-2/9↓・移動性↓の報告多数。ヨモギにもルテオリン系フラボノイドが含有。
- 身近な源:ミツバ、パセリ、セロリ葉、シソ、レモンバーム、ヨモギ
- 調理:低温抽出のハーブティー/油と合わせてソース化
バイカレイン/バイカリン(コガネバナ)生薬
グリオーマでMMP-2/9の発現・活性↓、TIMP↑などのデータ。粉末や煎剤で。
- 実装:粉末をハーブティーや甘酒に微量ブレンド
- 注意:体調・薬との相互作用に留意
ロスマリン酸(シソ・レモンバーム等)台所◎
グリオーマでMMP-2/9↓・移動/浸潤↓の報告。紫蘇・レモンバーム・ローズマリーが手軽。
ベルベリン(オウレン・メギ等)生薬/低用量
グリオーマ系でMMP-2関連経路↓・移動/浸潤↓の報告。苦味強。
- 実装:tincture微量/煎剤を希釈して料理に数滴
- 注意:薬剤相互作用あり(専門家へ相談)
五箇山アレンジの基本設計
「温和に毎日続ける」ことを最重視。
緑茶・紫蘇・レモンバーム・ヨモギ等を発酵(甘酒/乳酸)と組み合わせる。
- 低刺激:低用量×反復/煮出しは優しめ
- 多経路:MMP-2↓+血管新生↓+抗酸化で重層化
3. 「癌細胞に届きやすい」自然成分の研究メモ
クロロトキシン(CTX)は腫瘍細胞表面複合体(MMP-2/ClC-3 など)への結合性で可視化・送達に活用されます。植物成分は同じ分子標的ではないものの、腫瘍で亢進する輸送・糖鎖・膜ラフトを介して選択性が示唆される例があります。
| 候補 | 示唆される到達/選択性 | 補足 |
| EGCG(緑茶) |
ラミニン受容体経路や膜相互作用が報告。腫瘍細胞で取り込み↑ |
同時にMMP-2分泌/活性↓。可視化ではなく化学送達の補強に有望。 |
| ルテオリン |
Notch/PI3K-AKT/p38など腫瘍側経路に多点で作用→腫瘍優位に機能阻害 |
配糖体形で溶解性↑。腫瘍の移動性・浸潤性↓に寄与。 |
| バイカレイン/バイカリン |
腫瘍で過剰なMMP-2/9軸を抑制、TIMP↑ |
生体内到達は発酵/油脂併用で改善狙い。 |
| ロスマリン酸 |
膜/タンパク相互作用と抗炎症により浸潤関連分子群↓ |
紫蘇・レモンバーム由来で実装容易。 |
| ベルベリン |
PKC/TGF-β関連・細胞骨格再編を介して移動/浸潤↓ |
相互作用注意。専門家と要相談。 |
4. 野草×発酵での実装(五箇山アレンジ)
ここからは台所でできる実践。すべてやさしい濃度・継続前提。
※各レシピは目安。体調・薬との相互作用があり得ます。
4-1)EGCG系(緑茶)
① 緑茶×甘酒の低温ブリュー
MMP-2抑制サポート|吸収性↑(糖/アミノ酸キャリア活性経路を期待)
- 材料:煎茶or抹茶 小さじ1、無糖甘酒 120ml、水 120ml
- 作り方:70–75℃で緑茶を2–3分抽出→粗熱→甘酒と半々で割る
- ポイント:渋み=カテキン指標。夕方はカフェイン量を控えめに。
② 抹茶ヨーグルトドリンク
乳酸×茶カテキンの相乗
- 材料:プレーンヨーグルト 120g、水 80ml、抹茶 小さじ1/3、蜂蜜 少々
- 混ぜるだけ。食後のデザート代替に。
4-2)ルテオリン系(セリ科・シソ科・ヨモギ)
③ セロリ葉&シソの冷浸ティー
配糖体を温和に抽出/苦味マイルド
- 材料:セロリ葉 ひとつかみ、青じそ 4枚、水 500ml
- 冷蔵で4–6時間冷浸→好みでレモン数滴
④ ヨモギ×米麹の発酵ペースト
甘酒ベース/少量を日々
- 材料:ゆでヨモギ 30g、甘酒 80g、塩 ひとつまみ
- ブレンダーで滑らか→冷蔵3–5日以内
- 使い方:スープに小さじ1、パンに薄く。
4-3)バイカレイン系(コガネバナ)
⑤ バイカレイン微量ブレンド茶
粉末少量+シソ・レモンバームで飲みやすく
- 材料:バイカレイン粉末 極少量(耳かき1)、紫蘇/レモンバーム 適量、湯 300ml
- 80℃で2–3分抽出→粉末を最後に溶かす(微量)
- 注意:体調・薬との相互作用に留意。周期的にオフ日を。
4-4)ロスマリン酸系(紫蘇・レモンバーム)
⑥ 紫蘇の低温オイル漬け
油相で持続的に取りやすい
- 材料:青じそ 10枚、米油 120ml、塩 少々
- 低温で一晩浸す→冷蔵1週間。サラダ/豆腐に小さじ1。
⑦ レモンバームの冷浸ウォーター
カフェインレス/就寝前◎
- 材料:レモンバーム ひとつかみ、水 700ml
- 冷蔵3–5時間。蜂蜜少々で飲みやすく。
4-5)ベルベリン系(オウレン・メギ)
⑧ 苦味チンキの希釈ドロップ
相互作用注意/1–2滴を料理に
- 材料:ベルベリン含有チンキ 1–2滴、スープ/煮物 1杯分
- 週に2–4回までを目安。妊娠・授乳・薬服用は医療者へ。
デイリー運用の目安
- ① 低用量×反復:濃くしすぎない/週5–6日、1日1–2回
- ② ローテーション:EGCG⇄ロスマリン酸⇄ルテオリン
- ③ 組み合わせ:緑茶+甘酒/紫蘇+オイル/ヨモギ+麹
- ④ 相互作用チェック:ワルファリン、シクロスポリン、抗がん剤等は要確認
FAQ(よくある質問)
Q. どれくらいで実感?
目的は「長期の微差を積む」。数週間~数ヶ月単位で睡眠・食事・運動と併走。
Q. CTXと同じように“狙って届く”の?
同一標的に特異的結合するわけではない。腫瘍で過剰な経路に偏って効く可能性を利用する設計。
Q. 強くやれば効く?
濃度依存の副作用も。薄く長くが鉄則。体調に合わせ、オフ日を必ず入れる。
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