Gleasonスコア分類とリスク区分
前立腺がん診断
組織学的悪性度
Gleasonスコアの基本
顕微鏡で見たがん細胞の異常度(パターン)を2つ合計してスコア化。
合計 2〜10点で表され、数値が高いほど悪性度が高いことを意味します。
合計 2〜10点で表され、数値が高いほど悪性度が高いことを意味します。
分類表(リスク区分と治療方針の目安)
| Gleasonスコア | リスク区分 | 特徴 | 治療方針の目安 |
|---|---|---|---|
| 6以下 | 低リスク | がん細胞の異型度は比較的軽度 | 経過観察(監視療法)や局所治療 |
| 7(3+4) | 中リスク(低〜中) | 優勢はパターン3だが一部にパターン4 | 手術・放射線療法を積極的に検討 |
| 7(4+3) | 中リスク(中〜高) | 優勢がパターン4で進行性がやや高い | 手術+補助療法、放射線+ホルモン併用など |
| 8(4+4, 3+5, 5+3) | 高リスク | 悪性度が高く、転移・再発リスク大 | 強力な治療:手術+補助療法/放射線+長期ホルモン |
| 9〜10 | 超高リスク | 異型が最重度で、進行・転移しやすい | 全身療法+局所制御の併用が必須 |
まとめ
Gleasonスコア8は高悪性度であり、PSA値が低くても転移の危険性があります。
そのため画像検査(骨シンチ・PSMA-PET)での病期確認と、
手術・放射線・ホルモン療法の併用を含む強力な治療戦略が検討されます。
そのため画像検査(骨シンチ・PSMA-PET)での病期確認と、
手術・放射線・ホルモン療法の併用を含む強力な治療戦略が検討されます。
※この表は一般的な医学的知見の整理であり、実際の治療選択は年齢・合併症・腫瘍量・患者希望により大きく異なります。必ず主治医と相談してください。