主要ハーブについて、代表的な成分と期待される効能を簡潔にまとめました。研究は増えていますが、効果には個人差があります。
| 草名 | 代表成分 | 期待効能（簡潔） |
|---|---|---|
| カモミール | アピゲニン（フラボノイド） | 不安軽減・入眠補助。臨床試験で不安/睡眠改善の報告あり。 |
| レモンバーム | ロスマリン酸、タンニン | 緊張緩和・気分安定、認知的ストレス軽減の報告あり。 |
| バレリアン（カノコソウ） | バレポトリエート類（揮発性） | 鎮静・入眠補助の伝統利用。エビデンスは混在。 |
| セントジョーンズワート | ヒペリシン、フラボノイド | 軽度うつに有効の報告あり。ただし多くの薬物相互作用がある。 |
| ウコン（クルクミン） | クルクミン類（ポリフェノール） | 抗炎症・疲労・認知機能サポートの可能性（研究継続中）。 |
| ヨモギ（アルテミシア類） | タンニン、クマリン類 | 血行促進・温熱作用・局所鎮静。伝統利用多数。 |
| ドクダミ（Houttuynia） | フラボノイド、有機酸 | 抗炎症・デトックス利用。抗菌・抗炎症作用の報告あり。 |
| スギナ | ケイ酸、ミネラル類 | ミネラル補給・尿路改善・疲労回復補助。 |
| ハトムギ | サポニン、アミノ酸 | 利水・むくみ改善、肌荒れや疲労の補助。 |
| カキドオシ | フラボノイド類 | 鎮静・抗炎症・疲労回復の補助。 |
発酵は生き物。失敗の多くは温度・衛生・糖分配合が原因です。
| 症状 | 原因（よくある） | 対処法 |
|---|---|---|
| 強烈な腐敗臭（腐った匂い） | 雑菌混入、密閉不足、高温 | 安全のため廃棄。次回は器具の煮沸消毒、温度管理を徹底。 |
| 白い膜（コロニー） | 酵母由来の膜（カタラーゼ活性が低い場合） | 薄い白膜で透明感があれば濾して使用可。ただし匂いが変なら廃棄。 |
| 緑・黒・赤のカビ | 空気中のカビ混入 | 即廃棄。作業環境の改善（ふき取り・煮沸・乾燥容器）を。 |
| 発酵が進まない（泡立ちが無い） | 糖分不足、温度低下、酵母不足 | 少量の糖（黒糖・蜂蜜）を追加、温度を見直す。必要なら活性酵母を添加。 |
| 過発酵で酸味・アルコール過多 | 長時間常温保存 | 冷蔵に切替え、希釈して早めに消費。保存期間短縮。 |
家庭用（1〜4人分）→ 小ロット（販売用 1L/5L）へ簡単換算できる目安表。
| 項目 | 家庭用（1L目安） | 小ロット（5L） | 販売ロット（20L） |
|---|---|---|---|
| 乾燥ハーブ | 20〜30g | 100〜150g | 400〜600g |
| フレッシュハーブ | 100〜150g | 500〜750g | 2〜3kg |
| 糖（黒糖/蜂蜜） | 50〜100g | 250〜500g | 1〜2kg |
| 酢（発酵ビネガー系） | 100〜200ml | 500〜1000ml | 2〜4L |
| キャリアオイル（浸出） | 300ml | 1.5L | 6L |
安全に使うための保存温度と目安期間。製造日を明記し、香り・味・色が変化したら使用を中止。
| 製品タイプ | 保存方法 | 保存目安 |
|---|---|---|
| 甘酒・発酵ドリンク（未加熱） | 冷蔵（4℃以下） | 3〜7日（早めに消費） |
| 発酵ビネガー類（酸性） | 冷暗所または冷蔵 | 6ヶ月〜1年（酸味で保存） |
| 発酵ハーブオイル（浸出） | 冷暗所（遮光ビン） | 3〜6ヶ月（酸化と劣化に注意） |
| 発酵バスソルト（乾燥） | 密閉容器・乾燥状態 | 6〜12ヶ月 |
| 湯用ハーブバッグ（発酵済） | 冷蔵又は乾燥 | 7〜14日（風味維持のため短め） |