HIFU → 再発 → 救済放射線フロー + 統合チャート

① HIFU → 再発 → 救済放射線(IMRT/陽子線)フロー(実例ベース)

HIFUは「低侵襲」で魅力的だが、再発率が他の根治療法より高め(60〜75%)」。 そのため、再発した時の救済治療が重要になる。

【STEP 1】HIFU後のPSAチェック
・PSA最低値(ナディア)を確認 ・最低値+2.0 ng/ml → 再発基準 ・または25%以上上昇 & 2.0以上 → 再発疑い
【STEP 2】画像で再発部位を特定
・前立腺床:MRI
・リンパ節/転移:PSMA-PET(最強)
【STEP 3】再発タイプを分類
1. 局所(前立腺内 or 前立腺床)
2. リンパ節転移
3. 骨転移
4. PSAのみ先行(画像で見えない)
【STEP 4】救済治療の選択
1)局所再発
✔ 救済放射線(IMRT):最も一般的 ✔ 陽子線(正常組織ダメージ最小) ✔ 再HIFU(ただし成功率は低下) 2)リンパ節再発
✔ IMRT(リンパ節ターゲット照射) ✔ 陽子線(精度非常に高い) ✔ ホルモン療法を併用 3)PSAのみ上昇(画像に写らない)
✔ PSAダブリングタイム(DT)で判断 ・DT < 9ヶ月 → 早めに救済放射線 ・DT > 12ヶ月 → 経過観察も可 4)HIFU後の救済放射線の効果
・生化学的無再発:70〜85% ・副作用は低め(直腸炎1〜3%) 結論: HIFU後の再発は「救済IMRT or 陽子線」が最も再発抑制率が高い。

② 費用 × 副作用 × 再発率 “統合チャート”

主要4治療(HIFU・全摘・IMRT・陽子線)を 3軸(費用・副作用・再発率)で総合評価

■ 総合点(評価:1〜5)
(費用・副作用・再発率を総合した「相棒専用チャート」)
治療 費用 副作用 再発率(低いほど◎) 総合評価
HIFU ★★☆☆☆(高い) ★★★★☆(低侵襲) ★★☆☆☆(再発やや多い) 2.8 / 5
ダビンチ全摘 ★★☆☆☆(高め) ★★★☆☆(尿失禁リスク) ★★★★★(最も低い) 4.2 / 5
IMRT ★★★★☆(比較的安い) ★★★☆☆(中程度) ★★★★☆(手術並み) 4.3 / 5(総合バランス最強)
陽子線 ★★★☆☆(高額) ★★★★☆(少副作用) ★★★★☆〜★★★★★ 4.4 / 5(精度最強)

■ チャート結論
✔ **最もバランスが良い → IMRT** ✔ **副作用最少 → 陽子線** ✔ **根治性最強 → ダビンチ全摘** ✔ **負担最小だが再発多い → HIFU**
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