前立腺がん|費用・治療期間の早見表 + PSAが下がらない時のチェックリスト
① 費用・治療期間の早見表
| 治療法 |
費用(3割負担) |
治療期間 |
| ダビンチ前立腺全摘 |
45〜65万円(実費150〜200万) |
入院:5〜10日
回復:2〜6週間
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| 放射線治療(IMRT) |
25〜40万円 |
通院:5〜8週間(平日)
1回15分程度
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| 陽子線治療 |
約90万円(保険適応あり) |
通院:6〜8週間
1回15分程度
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| HIFU(高密度焦点式超音波) |
70〜150万円(自由診療) |
入院:1〜3日
回復:数日〜1週間
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結論:
最短・低負担 → HIFU
最強の根治力 → ダビンチ全摘
費用・根治・副作用のバランス最強 → IMRT
② PSAが下がらない時のチェックリスト
■ 手術後(全摘)でPSAが下がらない場合
- PSAが0.2を超えていないか(2回連続 → 再発)
- 測定誤差・採血タイミングの影響は?
- 前立腺残存(残存腺)がないかMRIで確認
- リンパ節・前立腺床の局所再発をチェック
- PSAが緩やかに上昇 → 救済放射線を早めに検討
■ 放射線後(IMRT/陽子線)でPSAが下がらない場合
- ナディア到達まで1〜2年かかるのは正常
- 最低値+2.0 ng/ml を超えたか?(再発基準)
- 治療後の「PSAバウンス(小さな上昇)」の可能性
- 急激な上昇 → MRI・PSMA-PETで局所か転移を確認
■ HIFU後にPSAが下がらない理由
- 焼灼できなかった領域(残存病変)がある
- 前立腺が大きく照射が届かなかった
- PSA最低値から25%以上の上昇 & 2.0以上 → 再発
- 再HIFU or サルベージ放射線を検討
■ PSAが下がらないときの最重要ポイント
- PSA動態(スピード):急角度上昇は要注意
- PSAダブリングタイム:短いほど危険
- MRIで局所再発の有無を必ず確認
- PSMA-PETは転移判定の精度が最強