PSA×Gleason別|骨転移確率の詳細

骨転移の確率|PSA×Gleason の詳細

統計的目安(研究レンジ) 個人差あり:病期・PSADT・症状で変動 スマホ対応センター枠

PSA 0〜10 ng/mL の範囲での骨転移率(Gleason別)

Gleason骨転移検出率の目安補足
≤6 約 1〜3% 低リスク。無症状なら画像検査は省略されることも
7(3+4 / 4+3) 約 3〜8% 中リスク。症状やT病期で判断して撮像
8(4+4 他) 約 5〜15% 今回のケース(PSA≈5, Gleason 8)。PSA低値でも高悪性度のため骨シンチ/PSMA-PETを推奨
9–10 約 10〜20% 超高リスク。PSAが低くても撮像が推奨

PSA レベル別(高悪性度:Gleason ≥8 を想定)

PSA帯骨転移検出率の目安解釈
<10 5〜15% PSA産生が少ないタイプでも進行例が含まれる
10〜20 15〜30% 感度の高いPSMA-PETが有用
>20 30〜60% 多発転移の頻度上昇。早急に評価

同じ「5〜15%」でも幅が出る理由

上振れ要因(確率↑)

  • T3–T4(被膜外/精嚢浸潤あり)
  • PSA倍加時間(PSADT)短い:<3–6か月
  • 骨痛・夜間痛などの症状あり
  • 陽性コア多数・腫瘍割合が高い

下振れ要因(確率↓)

  • T2以下(前立腺内に限局)
  • PSADTが長い:>15か月
  • 症状なし・炎症所見なし
  • MRIで局在限局・腫瘍量が少ない

実務アクション

・今回(PSA≈5・Gleason 8)は画像検査を推奨:まず骨シンチ、可能ならPSMA-PET/CT
・症状あり/PSADT短いなら、MRI・CTも併用して全身評価
・陰性でもPSAと症状で再評価(3〜6か月ごと目安)

※本表は複数の臨床報告から得られたレンジを教育目的で要約したものです。実際の確率は病期・画像技術・コホート差で変わります。最終判断は主治医の臨床評価・最新の撮像結果に基づいてください。