肝臓がん治療の違いと選び方
🔍 切除 vs 焼灼 vs 塞栓|違いを
| 項目 |
切除(手術) |
焼灼(RFA/MWA) |
塞栓(TACE等) |
| 方法 |
がんを含めて切り取る |
針で刺し熱で壊す |
栄養血管を詰めて弱らせる |
| 向いている大きさ |
比較的大きくても可 |
小さい(目安3cm以下) |
複数・中等度以上 |
| 体への負担 |
大 |
小 |
中 |
| 入院期間 |
長め(1〜2週間以上) |
短い(数日) |
数日〜1週間 |
| 肝機能温存 |
一部低下 |
保たれやすい |
影響あり |
| 再治療 |
難しい場合あり |
繰り返し可 |
繰り返し可 |
📊 再発率・体への負担の比較(目安)
| 項目 |
切除 |
焼灼 |
塞栓 |
| 局所制御力 |
高い |
中〜高 |
低〜中 |
| 再発率(肝内) |
中 |
中〜高 |
高 |
| 短期の体負担 |
高い |
低い |
中 |
| 長期の肝負担 |
中 |
低 |
中 |
重要な考え方
- 「再発しない治療」は存在しない
- 再発しても次の手が残る治療が有利な場合が多い
- 肝臓は病変が出やすい臓器 → 長期戦
🧭 「焼く治療(焼灼)」を選ぶ人の具体例
ケース①:小さいがん・肝機能を守りたい
- がん:2cm前後・1個
- 背景:肝硬変・脂肪肝あり
- 判断:切除で肝機能低下が心配 → 焼灼
ケース②:高齢・持病がある
- 心臓・肺などに持病
- 全身麻酔が不安
- 短期入院・低侵襲を優先
ケース③:再発を想定した長期管理
- 将来の再発リスクが高い
- 「また使える治療」を残したい
- 焼灼を繰り返す戦略
焼灼が向かない例
- がんが大きい
- 血管のすぐそば(熱が逃げる)
- 安全に針を刺せない位置
※ 数値・適応は目安です。
最終判断は画像・肝機能・全身状態を踏まえて主治医が行います。