前立腺癌は他の癌と比較して生存率は高いが、再発や再燃の危険性は常に存在します。定期的な検診による早期発見が重要です。
再発とは、前立腺全摘除術や放射線療法などの根治療法で癌の完治を目指したにもかかわらず、再び癌が進行したり新しい癌細胞が見つかることを指します。
前立腺全摘後:PSA値が2回連続で0.2ng/mlを超えると再発と判断されます。
放射線療法後:治療でPSAが最低値まで下がった後、その値に+2.0ng/mlを超えた場合が再発の基準です。
CT・MRI・骨シンチグラフィーなどの画像検査や直腸診で確認される再発。局所病巣やリンパ節転移、骨転移が対象となり、発見時には進行例が多いとされます。
再燃とは、根治治療が不可能で内分泌療法を行い一時的に抑制されていた癌が、抵抗性を獲得して再び増殖を始める状態を指します。半数以上は5年以内に内分泌療法が効かなくなるとされています。
PSA最低値から25%以上上昇し、その値が2.0ng/ml以上になった場合に再燃と判定されます。
再発と再燃は意味も対処法も異なります。いずれの場合も、早期に把握し適切に対応するためには定期的なPSA検査・画像検査が不可欠です。
※実際の診断・治療は必ず主治医にご相談ください。