痰が多い/味や匂いが強いときのセルフケア&受診ガイド

色・匂い・期間・随伴症状で緊急度が変わります。まずは自宅でできる対策と、受診時に行われる検査を確認。

セルフケア(今日からできること)

※糖尿病・腎疾患・心不全など基礎疾患がある方は水分量の自己調整に注意し、主治医指示を優先。

避けたいこと

  • 抗生物質の自己判断使用・飲み残しの流用 耐性化リスク
  • 強いうがい薬の頻回使用(粘膜刺激で悪化)
  • 極端な乾燥・冷え、喫煙直後の深呼吸
  • 血痰が出ているのに運動で無理をする
  • 高熱や息切れを「様子見」で数日放置

受診の目安(重要)

※既往に慢性呼吸器疾患(COPD・気管支拡張症など)、免疫低下、結核既往がある方は早めに受診。

今すぐ救急へ

病院での主な検査

検査目的
問診・診察(喉・胸部聴診、鼻腔・口腔)副鼻腔炎/扁桃炎/気道分泌の性状・範囲を把握
血液検査(WBC, CRP など)炎症や細菌感染の有無・程度
胸部X線(必要に応じCT)肺炎、結核、腫瘍、気管支拡張症の評価
喀痰検査(塗抹・培養・感受性)起因菌の特定と抗生物質選択
抗酸菌検査(必要時)結核・非結核性抗酸菌症の鑑別
呼吸機能検査(スパイロメトリ)喘息・COPDなどの気流制限を評価
アレルギー検査(IgE/特異的IgE)アレルギー性鼻炎などの関与を確認
内視鏡(耳鼻科:鼻咽喉/呼吸器:気管支鏡)膿の流入源・出血源、腫瘍など精査
細胞診(必要時)がんの可能性を評価
結果により、抗菌薬、去痰薬、吸入治療、ステロイド、鼻副鼻腔の処置、リハビリ(排痰法)などを組み合わせます。

受診時に持参・伝えると役立つ情報

症状の始まり/続いている日数 痰の色と匂いの変化(写真OK) 発熱・体重変化・夜間の寝汗 喫煙歴・受動喫煙・粉じん曝露 既往歴・内服薬(市販薬含む) 家族内で同様症状の有無

※このページは一般的な目安です。症状が強い・長引く・不安が大きい場合は早めに医療機関にご相談ください。