痰が多いときのセルフケア拡張版
① 排痰法(痰を出しやすくする方法)
- 体位ドレナージ:横向きや前傾姿勢で痰を下気道から移動させる。
例:ベッドに横向きに寝て、痰がある肺を上にする → 5〜10分維持して軽く咳払い。
- ハッフィング(軽い咳):口を少し開けて「ハッ、ハッ」と息を吐く。気道の奥から痰を移動させやすい。
- 深呼吸+咳嗽:大きく吸って一気に咳をするより、軽く数回の咳で痰を少しずつ移動させる。
- 温かい蒸気:入浴や蒸しタオルで気道を潤し、痰を柔らかくする。
② 市販薬の選び方(一般例)
| 薬の種類 | 特徴・使い方 |
| 去痰薬(カルボシステイン・アンブロキソールなど) | 痰を柔らかくし排出を助ける。 痰が粘る人に適する。 |
| 鎮咳薬(デキストロメトルファンなど) | 強い咳を抑える。 ただし痰を伴う咳には長期使用は不向き。 |
| 生薬・漢方(麦門冬湯・清肺湯など) | 痰が多い/乾いた咳など体質や症状に合わせて処方。 ドラッグストアでも入手可。 |
⚠️ 高血圧・心疾患・妊娠中の方は必ず薬剤師や医師に相談してください。
③ 季節別:痰が悪化しやすい要因
- 春:花粉症・黄砂 → アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎で痰が増える
- 夏:冷房の冷気・乾燥 → 気道粘膜が乾いて痰が濃くなる
- 秋:寒暖差・ウイルス感染 → 咳・痰を伴う風邪や気管支炎が増加
- 冬:乾燥・インフル・肺炎 → 粘度が増し重症化リスクも高い
💡 季節ごとの対策:春はマスク+鼻洗浄、夏は加湿、秋冬は水分と保温が重要。
このページは一般的な情報です。症状が長引く・悪化する場合は必ず医療機関を受診してください。