📒 基本レシピ(共通手順)
ノンアル
常温発酵 3〜10日
保存:冷蔵 3〜6か月(加熱殺菌で延長)
- 採取・選別:可食が確実な野草のみ使用(例:ヨモギ・ドクダミ・スギナ・カキドオシ等)。同定に自信がない植物は使わない。
- 洗浄・下処理:たっぷりの流水でやさしく洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取る。香り葉は粗く刻む(1–2cm)。
- 消毒:容器・道具を煮沸 or 食品用アルコールで消毒・乾燥。
- 仕込み:容器に 野草→砂糖→野草→砂糖 と交互に重ね、最後は砂糖で覆う。加水する場合はここで追加。
- 一次発酵(常温 20–28℃):1日1–2回、清潔なスプーンで上下を返す。発泡や香りの立ち上がりを確認。
- ガス抜き:フタは密閉せず、緩めに(内圧対策)。毎日ガス抜きする。
- 濾過:3–10日で香り・甘さが馴染んだら、清潔な布やフィルターで濾す。
- 仕上げ:そのまま冷蔵保存 or 80–85℃で10–15分の低温殺菌後に冷却→瓶詰。
- 保存:冷蔵(4–8℃)。開封後は清潔なスプーン使用。異臭・異常発泡・ぬめりがあれば破棄。
砂糖は上白糖・グラニュー糖・きび糖など。ハチミツは乳児(1歳未満)不可。香味調整に柑橘皮・スパイス(生姜/シナモン/クローブ)を少量。
🌿 ヨモギ × レモン 基本
爽やかな青い香りと柑橘で飲みやすい定番
- ヨモギ(やわらかい先端葉) 300g
- 砂糖 360g(比率1.2)
- レモン皮 1個分(白いワタは苦味、薄く)
- 水 0〜100ml(香り重視は0ml)
手順のポイント
- レモン皮は湯通し→外皮のみ薄切り。苦味が苦手なら量を半分に。
- 3〜5日で香りが強く立つ。6日目以降は渋味が出やすいので様子を見て濾す。
- 濾過は2段階(粗目→コーヒーフィルター)で透明感UP。
🌼 ドクダミ × ライム + 生姜
清涼感のある薬草香。ライムで後味すっきり
- ドクダミ 葉 250g
- 砂糖 300g(比率1.2)
- ライム皮 1個分 / 生姜 薄切り 10g
- 水 50ml(任意)
手順のポイント
- 辛味が強い場合は生姜を5gに減らす。
- 発酵は穏やか。7〜10日で丸みが出る。加熱殺菌でクセを少し抑えられる。
- 香りが強すぎる時は炭酸水で1:3に希釈して提供。
🌾 スギナ × 黒糖 + シナモン
滋味深い香り。ミネラル感とスパイスが好相性
- スギナ 280g
- 黒糖 360g(粗糖でも可)
- シナモンスティック 1/2本
- 水 0ml
手順のポイント
- 黒糖はダマになりやすいので層ごとに細かく砕いて投入。
- 渋味が出たら少量のレモン汁(ティースプーン1)でバランスを取る。
- 5〜7日で濾過し、冷蔵で熟成。2週間後が飲み頃。
⚠️ 安全・注意(必ずお読みください)
- 植物同定:似た毒草が非常に多い分野です。図鑑・複数ソースで同定が確実な種のみ使用。道路脇・ペット往来・農薬散布地は採取しない。
- 衛生:容器・道具の消毒必須。発酵中は毎日観察し、異臭・異常発泡・糸引き・カビを認めたら破棄。
- アレルギー:キク科(ヨモギ等)やシソ科にアレルギーがある方は避ける。皮膚刺激がある植物は手袋着用。
- 光毒性:一部柑橘皮(ベルガモット等)は光毒性の報告があるため屋外活動前の大量摂取は避ける。
- 乳児:ハチミツを使う場合、1歳未満は厳禁。本レシピは砂糖ベースだが、提供対象に配慮。
- 加熱殺菌オプション:80–85℃で10–15分。風味はやや変化するが保存安定性が向上。
- アルコール発酵の回避:砂糖比を守り、低温域で管理。強いアルコール臭が出たら廃棄。
❓ よくある質問
砂糖はきび糖や黒糖でも大丈夫?
問題ありません。発酵はやや穏やかになり、コクが出ます。上白糖・グラニュー糖はクリアな香りに仕上がります。
発酵が進まない/泡が出ない
温度が低い・砂糖比が高すぎる・殺菌しすぎで常在菌が少ない等が原因。室温を22–26℃に、1日1–2回天地返しを。
どのくらいで濾せばいい?
香りと甘味のバランスが整う3–7日が目安。渋味や青臭さが出る前に濾すのがコツ。ヨモギは早め、スギナは中庸、ドクダミは遅め。
保存期限は?
冷蔵で3〜6か月。低温殺菌済みは6〜9か月。開封・使用ごとに清潔なスプーンを使い、ラベルに日付を書いて管理。