前立腺がんにおける主要検査一覧表
診断・進行度判定
治療方針決定に必須
| 検査名 | 目的 | 特徴・ポイント |
|---|---|---|
| PSA(血液検査) | 腫瘍マーカー。スクリーニング・再発モニタリング | 正常値はおおよそ 4ng/mL未満。低値でも高悪性度例あり |
| 直腸診(DRE) | 前立腺の硬さ・結節の有無を触知 | 簡便だが早期発見能は低い。PSAと併用で有用 |
| 前立腺MRI | T分類評価・局所浸潤の有無を確認 | がんの広がりやPI-RADS分類で生検部位を決定 |
| 前立腺生検 | 組織診断。Gleasonスコアを決定 | 確定診断に必須。局所麻酔下で経直腸/経会陰アプローチ |
| 骨シンチ(RI検査) | 骨転移の有無を全身で確認 | 放射性医薬品を利用。転移の広がり把握に有効 |
| PSMA-PET/CT | 骨・リンパ節・臓器転移を高精度に評価 | 保険適用は限定的。感度・特異度が高い新規検査 |
| CT | リンパ節腫大や臓器転移の有無を確認 | 胸腹部・骨盤を広く評価。MRIより空間解像度が高い |
| 血液・尿の一般検査 | 腎機能・肝機能・骨代謝など全身状態の評価 | 治療選択(ホルモン薬・化学療法)の安全性確認に必須 |
まとめ
PSA値だけでなく、生検による悪性度(Gleasonスコア)と
画像検査による病期判定(MRI, 骨シンチ, CT, PSMA-PET)を総合して
治療方針が決まります。症状やPSA低値でも高リスク例では積極的な画像検査が必須です。
画像検査による病期判定(MRI, 骨シンチ, CT, PSMA-PET)を総合して
治療方針が決まります。症状やPSA低値でも高リスク例では積極的な画像検査が必須です。
※本表は一般的なまとめであり、施設・病状によって検査順序や適用範囲は異なります。
詳細は必ず主治医に確認してください。