前立腺がん骨転移|助かる可能性を高める治療法まとめ

前立腺がん骨転移|助かる可能性を高める治療法

延命+症状緩和 全身治療と局所治療の併用

全身治療(根幹となる治療)

治療法概要期待できる効果
ホルモン療法(ADT) 男性ホルモンを抑える注射・内服 骨転移でも多くの症例で腫瘍縮小・痛み軽減
新規アンドロゲン阻害薬
(アビラテロン・エンザルタミド・アパルタミド)
ホルモン療法に追加する飲み薬 PSA抑制・生存期間延長を実証。初期導入で効果大
化学療法(ドセタキセル等) 点滴による抗がん剤 ホルモン感受性期から使うと数年単位の延命効果
放射性医薬品(Ra-223) 骨転移部に集まる放射性薬を注射 骨痛の軽減+生存期間延長
PSMA標的放射性治療
(ルテチウム-177 PSMA)
PSMAに結合する薬剤で全身転移を照射 難治例にも有効とされる最新治療(施設・適応制限あり)

局所治療(症状コントロール)

方法目的特徴
放射線外照射 骨転移部の痛み緩和・骨折予防 数回〜数週間の照射で痛み軽減率は70〜80%
整形外科的手術 骨折部の固定・人工関節置換 歩行機能維持・QOL改善
疼痛管理(オピオイド等) 痛みを抑えて生活の質を維持 緩和ケアと並行して実施

生活・支持療法

骨修飾薬(ゾレドロン酸・デノスマブ)で骨折予防
・ビタミンD+カルシウム補充
・適度な運動と栄養管理
・リハビリで生活動作を維持

まとめ

骨転移は治癒が難しい段階ですが、
ホルモン療法+新薬+放射線治療+疼痛管理を組み合わせることで
数年以上の延命と生活の質改善が可能です。
最新のPSMA治療なども登場しており、治療選択肢は拡大しています。

※この内容は一般的なまとめです。実際の治療は、年齢・合併症・転移の範囲・PSAの動きなどによって大きく異なります。必ず主治医にご相談ください。