前立腺癌の再発・再燃
📌前立腺癌は生存率が比較的高い一方で、再発や再燃のリスクが常に存在します。
再発性前立腺癌
根治療法(前立腺全摘除術・放射線療法)後に、再び癌が見つかることを指します。
PSA再発(生化学的再発)
- 前立腺全摘後:術後にPSAは低下 → 2回連続して0.2ng/ml超えで再発判定。
- 放射線療法後:PSAは1〜2年かけて徐々に低下 → 最低値+2.0ng/mlで再発判定。
臨床的再発
CT・MRI・骨シンチや直腸診で病巣を確認。
リンパ節・骨転移などが見られると病状は進行していると考えられる。
ポイント: PSA値で早期に再発を発見できる一方、臨床的再発は進行後に見つかるケースが多い。
再燃性前立腺癌
内分泌療法(ホルモン療法)が一時的に効いていたが、抵抗性がつき再び癌が増殖する状態。
PSA再燃
- PSA最低値から25%以上の上昇かつ2.0ng/ml以上で再燃判定。
- 再燃日はその確認日とされる。
ポイント: 再燃は治療抵抗性のサインであり、次の治療戦略の切り替えが必要。
再発・再燃の重要性
「再発」と「再燃」は異なる意味を持ち、治療方針も異なります。
- 再発=根治療法後に癌が戻ること
- 再燃=ホルモン療法が効かなくなり癌が活動再開すること
結論: いずれも定期的な検診とPSA測定による早期発見が非常に重要。
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