前立腺全摘後のトイレ行動

前立腺全摘後のトイレ行動

翌日からの動き カテーテル管理 退院後の排尿訓練

術後〜退院までの流れ

時期トイレでの実際の行動補足
術後1日目 ・尿はカテーテルで自然に排出 → 自力排尿は不可
・大便は翌日から可能、トイレに歩いて行ける
早期離床で血栓予防。トイレに行くこと自体は歩行練習の一環。
術後2〜5日目 ・カテーテルが留置されたまま
・排便は通常通り、便秘予防に下剤や食事調整
尿バッグの取り扱いに慣れる時期。
術後7〜10日目 ・多くの施設でカテーテル抜去
・初めて自力で排尿可能になる
抜去直後は尿漏れ・頻尿が高頻度。パッド使用が一般的。
退院後(〜1か月) ・尿漏れ対策にパッド必須
・排尿リハビリ開始(骨盤底筋体操/Kegel体操)
徐々に尿意コントロールが回復。夜間頻尿や切迫感も残ることが多い。
術後3〜6か月 ・尿漏れは次第に改善
・日中はほぼ自立、夜間は残ることあり
回復スピードは個人差大。約半年〜1年で多くは改善。

カテーテル管理時のポイント

  • 尿バッグは常に膀胱より低い位置に保つ。
  • 引っ張らないようチューブ固定を徹底。
  • 尿の色(血尿・濁り)を観察し、異常があれば報告。

カテーテル抜去後の注意

  • 最初の数日は尿失禁が多いため吸収パッドを常用。
  • 骨盤底筋体操を1日数回行い、尿道括約筋の回復を促す。
  • 排尿回数・尿量を記録すると回復状況が分かりやすい。

まとめ

・翌日から「歩いてトイレに行くこと」は可能だが、自力で排尿できるのはカテーテル抜去後
・抜去直後は尿漏れ・頻尿が強く出るのが自然な経過。
・退院後は骨盤底筋体操と生活リズム調整が回復の鍵。
・6か月〜1年で多くの人が大きく改善する。

※これは一般的な経過の目安です。回復速度・対応は個人差があります。必ず主治医・看護師の指示に従ってください。


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