枸杞(クコ)の発酵&酵素活用 + 薬効別ブレンド
1. 基本の注意(必読)
- 使用するクコは清潔に洗い、水気をよく拭くか乾燥させる。
- 糖分を使う発酵は衛生管理が重要。清潔な瓶・器具で作る。
- 妊婦・授乳中・薬服用中の方は医師と相談すること。
2. クコの酵素シロップ(簡単・定番)
保存:冷蔵で1〜3ヶ月。発酵が進むため蓋はゆるく。
- 材料: 乾燥クコ実100g、氷砂糖200〜300g、酢またはレモン汁少々(任意)
- 作り方:
- 清潔な瓶にクコ実と氷砂糖を交互に入れる。
- 蓋をして直射日光を避けた常温で1〜2週間。砂糖が溶け汁が出る。
- 好みで酢またはレモン汁を小さじ1加えると風味が引き締まる。
- 冷蔵保存。炭酸や水で割ってドリンクに。
- ポイント:瓶内が活発に発泡する場合は蓋を開けてガス抜きしてください。
3. クコの発酵ドリンク(天然酵母タイプ)
保存:冷蔵。アルコールが出ることがあります(微炭酸)。
- 材料: 生クコ(または乾燥戻し)150g、水1L、蜂蜜100g
- 作り方:
- 鍋に水とクコを入れ、弱火で10分ほど煮る。火を止めて冷ます。
- 粗熱が取れたら蜂蜜を溶かし、清潔な瓶に入れる。
- 蓋はゆるめにして暖かい場所で1〜3日(発酵具合を見て調整)。
- 炭酸が出始めたら冷蔵庫へ移し、冷やしてから飲む(濾してもOK)。
- 注意:過発酵で強いアルコール味やカビが出たら廃棄。
4. クコ甘酒(麹×クコ)
アルコールほぼ無しのノンアル甘酒にクコの滋養をプラス。
- 材料: ご飯150g、米麹200g、水400ml、乾燥クコ実20〜30g
- 作り方:
- ご飯と水を鍋で温め、温度を65℃前後に保つ(保温器か炊飯器の保温で可)。
- 米麹をほぐして混ぜ、温度を60〜65℃で8〜10時間保温する(甘味が出る)。
- 仕上げにクコ実を加え、30分ほど置いて味を馴染ませる。
- 冷ましてから冷蔵保存。甘味が強い場合は希釈して飲む。
- 応用:焼き菓子やスムージーの砂糖代わりにも。
5. クコ発酵酢(簡易版)
酢の力で保存性が高い。ドリンクやドレッシングに便利。
- 材料: 乾燥クコ実50〜100g、穀物酢500ml、蜂蜜大さじ1(任意)
- 作り方:
- 瓶にクコ実を入れ、酢を注ぐ。蜂蜜を加える場合は溶かす。
- 冷暗所で2〜4週間漬け込む。香りが馴染んだら濾して完成。
- 使い方:水で希釈、ドレッシング、酢漬けのアクセントに。
6. コンブチャ(応用:クコ入り)
- 既存のコンブチャ(紅茶発酵)に、後発酵段階で乾燥クコ実を数十粒〜投入して2〜3日追熟すると、うまみと薬効が加わります。
- ※コンブチャは酸性で菌の管理が必要。カビや異臭がある場合は廃棄。
7. 発酵・保存の実用ポイント
- 温度管理:発酵は20〜30℃が目安(製法により差あり)。
- ガス抜き:瓶詰め発酵は必ず定期的に蓋をゆるめ空気抜きする。
- 糖分量で発酵の活性が変わる。甘さ控えめなら発酵が早まる場合あり。
8. 薬効別おすすめブレンド表(目安)
| 目的 | 主材料(量・目安) | 利用方法 |
| 疲労回復 | クコ実5〜10粒+ハトムギ小さじ1+蜂蜜少量 | 甘酒や酵素シロップに混ぜる |
| 美肌・美白 | クコ実5〜10粒+ハトムギ+ナツメ1個 | お粥・甘酒に入れる |
| 免疫力強化 | クコ実10粒+菊花2輪+ショウガ少量 | 薬膳茶(煮出す) |
| 肝臓サポート | クコ葉一握り+ドクダミ少量+レモングラス | 煮出し茶またはスープに |
| むくみ・利尿 | クコ実+スギナ2g+ハトムギ | お茶・煮出しに |
9. レシピ応用アイデア(すぐできる)
- クコ酵素シロップ:炭酸で割って朝の一杯に。
- クコ甘酒スムージー:バナナ+クコ甘酒で栄養満点。
- クコ酢ドレッシング:オリーブ油+クコ酢+塩少々でサラダに。
安全メモ:
発酵で酸味や香りが通常でない強さになったり、緑・黒のカビが出たら必ず廃棄してください。薬を服用している方や持病のある方は摂取前に医師へ相談を。
🍃 使い切れない分は乾燥保存(密閉+乾燥剤)で長期保管。
まずは少量でトライして、自分の好みの発酵具合を見つけてくださいね✨