またたびの塩漬け スタンダード & 減塩

対象:青い実(固めの未熟果)または若い葉/蔓。※猫に与えないでください。

材料(目安1kg分)

  • またたびの実 … 1kg(ヘタ除去・傷んだ実を外す)
  • 粗塩 … 実重量の10〜12%(100〜120g)
  • 下処理用:酢 小さじ1+水 1L(変色防止・えぐみ緩和)

※渋味が強い個体は塩濃度12%寄りに。辛すぎると感じたら後で塩抜き可。

下処理

  1. 実を洗い、ヘタを外す。割れは除く。
  2. フォークで1〜2か所、軽く穴をあける(味しみ・ガス抜き)。
  3. 沸騰湯に10〜15秒だけくぐらせ、すぐ冷水へ(青み保持)。
  4. 酢水(酢1:水1000)に5分浸け、ざるに上げて水気をしっかり拭く。

漬け方

  1. 清潔な容器に塩の1/3→実→塩→実…と交互に重ね、最後は塩で覆う。
  2. 重石(実の0.5〜1倍)をのせ、常温の涼しい場所で1〜2日。
    浸透して上まで汁(漬け汁)が上がったら冷蔵へ。
  3. 冷蔵で7〜14日で食べ始めOK。熟成は2〜4週間でまろやかに。

保存

  • 冷蔵で約3か月。長期は塩分12%+清潔管理を厳守。
  • 小分け冷凍可(解凍後は早めに)。

食べ方(塩抜き)

  • 辛いとき:水に10〜30分浸けて味見→好みで調整。
  • 刻んで:おにぎり具、和え物、炒め物のアクセントに。
  • 香味油:みじん切り+ごま油で1〜2分温めて香り出し。

材料(目安500g分)

  • またたびの実 … 500g
  • 塩 … 実重量の3〜5%(15〜25g)
  • 米酢 … 50ml(風味&pH補助)
  • 昆布 5cm角/乾燥きのこ少量(うま味で減塩補助)

作り方

  1. 下処理は①と同様(湯くぐり→酢水→水気オフ)。
  2. 清潔容器に実→塩→昆布/乾燥きのこ→実…と重ね、最後に酢を回しかける。
  3. 軽い重石をのせ、冷蔵で1〜3日で食べ始め可(短期向け)。

保存とコツ

  • 冷蔵で7〜10日目安(減塩のため短期消費)。
  • うま味材(昆布・乾しいたけ)で塩分を抑えて満足感UP。
  • より控塩にしたい場合:食べる直前に出汁しょうゆ代替(出汁+微量塩)で味を足す。
注意 「腎臓に効く」についての大切な説明
  • 塩漬けはナトリウムが多くなりやすいため、慢性腎臓病・高血圧・浮腫のある方は摂取量に注意し、医療者の指示を優先してください。
  • 腎臓をいたわる基本は減塩・適正たんぱく・カリウム/リン管理・水分/血圧管理などの総合バランスです。塩漬け単品での“治療効果”は期待せず、食生活全体で調整しましょう。
  • またたび(Actinidia polygama)は人では一般に食用とされる地域がありますが、体質により口腔違和感・胃腸刺激が出る場合があります。初回は少量から。妊娠中の大量摂取・小児・ペットへの提供は避けてください。

塩分スライダー(目安計)

10%
入れる塩: 50 g

※健康配慮:日常食では可能な範囲で低め(3〜5%)を優先し、短期で食べきるのがおすすめ。

腎臓をいたわる食べ方のヒント

  • 刻んで少量を薬味的に(全体の塩分を薄める)。
  • 無塩の湯通し野菜や酢の物に加え、味を“分散”。
  • 出汁・酢・香味油の“香り”で満足度UPし塩を減らす。
免責:本ページは一般的な料理情報です。持病や食事制限がある方は、必ず主治医・管理栄養士の指示に従ってください。