季節別・野草発酵エナジードリンク

春・夏・秋・冬それぞれの発酵レシピを家庭で作れるように整理しました。衛生に注意してお楽しみください。

🌸 春 — デトックス & 代謝促進(ヨモギ中心)

目的
冬の滞りを流し代謝を目覚めさせる
代表野草
ヨモギ・スギナ・カキドオシ

簡易発酵版(1〜3日) — ヨモギ酵素レモンドリンク(1L分)

  • 材料:水 800ml、ヨモギ(乾燥粉) 小さじ2、スギナ粉 小さじ1、レモン 1個(薄切り)、蜂蜜 80〜100g、黒糖発酵液または酵素エキス 大さじ1
  • 所要時間:準備15分・発酵1〜3日(室温)
  1. 清潔な瓶を煮沸または熱湯消毒する。
  2. 水を一度沸かして少し冷まし、ヨモギ・スギナを入れて5分煮出す(低温で風味を出す)。
  3. 火を止めて粗熱を取り、レモン薄切りと蜂蜜を混ぜる。
  4. 酵素エキスを加え、蓋を少し緩めて室温で1〜3日発酵(微泡が出たら冷蔵)。
効能メモ:クロロフィルとミネラルで肝臓サポート。レモンのクエン酸が代謝を助けます。
禁忌:キク科アレルギーの方はヨモギに注意。妊娠中は医師に相談してください。

本格保存版(7〜14日) — ヨモギ×カキドオシ玄米酵母エキス(保存用)

  • 材料:乾燥ヨモギ 30g、乾燥カキドオシ 20g、甜菜糖 200g、玄米酵母液(スターター) 50ml、水 800ml
  • 所要時間:準備30分・一次発酵7〜10日・熟成さらに数日
  1. 器具を全て清潔にする。ヨモギとカキドオシを軽く洗い乾燥しておく(市販乾燥推奨)。
  2. 煮出しは弱火で10分、濾して甜菜糖を溶かし人肌まで冷ます。
  3. 玄米酵母液を混ぜて瓶に入れ、蓋は空気穴を作るかガーゼで覆う。一次発酵を7〜10日(涼しい場所で)、ガスを時々抜く。
  4. 発酵終了後は冷蔵で保存、1ヶ月程度を目安に使う。甘みや酸味は熟成で深まる。
効能メモ:負担なくミネラルと発酵由来のアミノ酸を長期で補給できます。料理や飲料に加えて使えます。
注意:表面にカビが出た場合は廃棄。発酵中の異臭(腐敗臭)がしたら使用しないでください。

🌿 夏 — 疲労回復 & ミネラル補給(スベリヒユ中心)

目的
発汗で失ったミネラル補給・抗酸化
代表野草
スベリヒユ・クズの葉・ドクダミ

簡易発酵版(1〜3日) — スベリヒユ&レモン乳酸風ソーダ(500ml)

  • 材料:水 400ml、スベリヒユ(刻み) 大さじ2、クズ葉 小さじ1、黒糖 40g、レモン汁 大さじ1、乳酸菌スタート(市販の乳酸菌飲料少量) 大さじ1
  • 所要時間:準備15分・発酵1〜2日
  1. 瓶を消毒。水にスベリヒユとクズ葉を入れ、5分煮出して冷ます。
  2. 黒糖とレモン汁を溶かし、乳酸菌スタートを加えて密閉せず1〜2日発酵(発泡が出たら冷蔵)。
  3. 飲む時は氷や冷水で割ってさっぱりと。炭酸風の爽快感があります。
効能:カリウムや有機酸で熱中症予防、抗酸化作用で回復を助けます。
禁忌:低血圧の方は塩分に注意。乳酸発酵が苦手な方は加熱して飲用を検討。

本格保存版(7〜14日) — ドクダミ×クズ根ミネラル発酵(保存500ml)

  • 材料:乾燥ドクダミ 20g、クズ根粉 20g、甜菜糖 150g、ミネラル塩 ひとつまみ、天然酵母液 50ml、水 700ml
  • 所要時間:準備30分・一次発酵7〜14日・保存冷蔵数週間
  1. ドクダミ葉を湯通しして渋みを抜き、弱火で10分煮出す。
  2. 冷まして甜菜糖・ミネラル塩を溶かし、天然酵母液を加える。
  3. 瓶に入れ一次発酵(7〜14日)、発酵具合を見て冷蔵で保存。
効能:ミネラル補給に優れ、抗酸化で疲労回復を支援。夏の持久力補助に。
注意:発酵中は直射日光を避け、ガス抜きを忘れずに。子供への与えすぎに注意。

🍁 秋 — 胃腸回復 & 免疫維持(タンポポ根・甘酒ベース)

目的
秋の乾燥対策、胃腸を整えて栄養吸収を助ける
代表野草
タンポポ根・イタドリ・オオバコ

簡易発酵版(1〜2日) — 野草甘酒ドリンク(1杯分)

  • 材料:市販の米麹甘酒 150ml、タンポポ根(乾燥・粉) 小さじ1、イタドリ葉 少々、クコの実 3粒、しょうがすりおろし 少々
  • 所要時間:準備5分・混ぜて1日なじませるとOK
  1. 温めた甘酒に野草粉と刻んだクコの実、しょうがを混ぜる。
  2. できれば一晩冷蔵庫でなじませてから飲むと風味が落ち着く。
効能:甘酒の栄養とタンポポ根の苦味成分で腸を整え、免疫を支えます。
禁忌:糖分が気になる方は甘酒の量を減らすか薄めてください。

本格保存版(7〜14日) — 甘酒ベースのタンポポ根エキス(保存可)

  • 材料:自家製甘酒(麹) 500ml、タンポポ根乾燥 20g、オオバコ細切り 10g、蜂蜜または甜菜糖 100g
  • 所要時間:準備20分・熟成7〜14日
  1. 甘酒を40〜45℃程度に保ち、タンポポ根とオオバコを加えてよく混ぜる。
  2. 密封容器で7〜14日熟成(冷暗所)。香りが柔らかくなったら冷蔵保存。
  3. そのまま飲むか、温めてハーブティ感覚でどうぞ。
効能:腸内環境を整え、栄養吸収を高めるので体力回復に最適。
注意:熟成中に異常があれば廃棄。乳幼児には濃い甘酒は避ける。

❄ 冬 — 温め・滋養強壮(ヨモギ+生姜+ハチミツ発酵)

目的
冷え解消・免疫強化・体力維持
代表野草
ヨモギ・アカネ・オタネニンジン(※代替:朝鮮人参少量)

簡易発酵版(1〜3日) — 生姜ハチミツ野草ホット(500ml)

  • 材料:水 400ml、ヨモギ粉 小さじ1、すりおろし生姜 小さじ1、蜂蜜 大さじ2、シナモンスティック1本(好みで)
  • 所要時間:準備10分・短期発酵1〜2日(低温でまろやか)
  1. 水を沸かしヨモギと生姜を入れて3〜5分煮出す。
  2. 火を止めて粗熱を取り、蜂蜜とシナモンを加える。
  3. 常温で1〜2日置いて風味をなじませ、温めて飲む。
効能:生姜とヨモギで体を内側から温め、血行を促進します。
禁忌:高血圧や血栓の既往がある方は、生姜の大量摂取を避け医師に相談してください。

本格保存版(7〜14日) — ハチミツ発酵の滋養酒風(保存可)

  • 材料:乾燥ヨモギ 25g、アカネ 15g、蜂蜜 300g、水 700ml、低アルコール発酵スターター(オプション) 30ml
  • 所要時間:準備30分・発酵7〜14日・熟成で風味増(冷蔵で保存)
  1. ヨモギとアカネを弱火で10分煮出し、濾して人肌まで冷ます。
  2. 蜂蜜を溶かし、スターターを加えて容器に移す。一次発酵7〜14日。
  3. 発酵後は冷蔵保存。温めてショットやお湯割りで飲むと体が温まります。
効能:持続的に滋養を補給でき、冬場の体力維持に向きます。
注意:保存時は発酵の進み具合を確認。アルコール感が出る場合は子供や運転前は避ける。

共通の衛生メモ(必ずお読みください)

  • 器具は必ず熱湯消毒や煮沸消毒を行ってください。発酵は雑菌が混入すると危険です。
  • 表面に緑・黒・白のカビが出た場合は中身を捨て、容器を洗浄してください。
  • 発酵中の強い腐敗臭(腐った匂い)がする場合は使用を中止してください。
  • 妊娠中、授乳中、持病のある方は飲用前に医師に相談してください。
免責:当レシピは家庭の手作りの範囲で安全に配慮した案です。薬効の断定や医療行為を意図するものではありません。体調に合わない場合は使用を中止し専門家に相談してください。