ユキノシタの“透明感ケア”化粧水
ユキノシタ(Saxifraga stolonifera)の自家製ローション。
表現は化粧品の範囲(「美白」→「透明感・トーンケアのサポート」)で記載しています。
初心者OK
冷蔵保存
アルコールあり/なし両対応
材料(100mL仕上がり)
A. すぐ作れる簡易版(ノンアル)
| 精製水 | 90 mL |
| 植物性グリセリン | 5 mL(5%) |
| ユキノシタ葉(乾燥) | 2 g(細かく砕く)※生なら4 g |
| クエン酸 | 0.15 g(pH 5.0–5.5目安) |
| 食塩0.9%水(任意) | 一部置換で肌あたりUP |
B. しっかり抽出版(チンキ使用)
| ユキノシタチンキ | 10 mL(40%アルコール抽出) |
| 精製水 | 85–87 mL |
| 植物性グリセリン | 3–5 mL |
| クエン酸 | 0.15 g(pH 5.0–5.5目安) |
ユキノシタ「チンキ」の仕込み(先に作っておく)
- 清潔な耐アルコール瓶に乾燥葉20 g(生なら40 g)を入れ、35–40%のアルコール(ホワイトリカー等)200 mLを注ぐ。
- 暗所で10–14日浸漬。毎日瓶を軽く振る。
- コーヒーフィルターでろ過し、遮光瓶へ。常温暗所で6–12か月目安。
※本レシピの10%配合時、最終エタノール濃度は約4%になります。
器具と衛生
- 耐熱ビーカー or 計量カップ、ガラス棒(または清潔なスプーン)
- ろ過用:お茶パック/コーヒーフィルター
- 100 mL遮光ボトル(スプレーやとろみ瓶)
- 消毒:煮沸5分または70–80%エタノール噴霧→自然乾燥
作り方
A. 簡易版(ノンアル・即日)
- 清潔な容器に精製水90 mLとグリセリン5 mLを入れ、よく混ぜる。
- 砕いたユキノシタ乾燥葉2 gを入れ、冷蔵庫で3–6時間浸す(低温浸出)。
- ろ過して澄んだ液だけを回収。
- クエン酸0.15 gを溶かし、pHを5.0–5.5に調整(リトマス紙があると◎)。
- 遮光ボトルへ充填し、冷蔵保管・2週間以内に使い切る。
B. チンキ版(香り・抽出濃度しっかり)
- 容器にユキノシタチンキ10 mL、グリセリン3–5 mLを入れる。
- 精製水85–87 mLを加え混和。
- クエン酸0.15 gでpH5.0–5.5に整える。
- 遮光ボトルへ。冷蔵保管で3–4週間を目安に使い切る。
とろみを付けたいとき:ヒアルロン酸Na原末を0.1–0.2%(0.1–0.2 g/100 mL)で前もって水和→少量ずつ混合。だまになりやすいので少しずつ。
使い方
- 洗顔後、手かコットンで顔全体になじませる→乳液やオイルでフタ。
- 朝も使う場合は日中は必ずUVケアを。
- 週2–7回、まずは少量から肌の様子を見て頻度調整。
採取・原料メモ
- ユキノシタ:半日陰・湿った岩場に多い多年草。白い花弁の下2枚が長いのが特徴。誤採取防止に図鑑で確認。
- 乾燥葉は風通しの良い日陰で40–50℃以下の低温乾燥が理想(色と香りを保持)。
- 道路沿い・農薬散布地・ペット通り道は避ける。
品質管理・保管
- においの変化・濁り・糸引き・刺激増加を感じたら破棄。
- 冷蔵(目安4℃)保管。開封後はノンアル:2週間/チンキ版:3–4週間が目安。
- ポンプ/スプレーは直接触れない仕様を選ぶと衛生的。
パッチテスト(推奨)
- 内腕に少量を塗布し、ガーゼで覆う。
- 24–48時間観察。赤み・かゆみ・ヒリつきが出たら使用を中止。
敏感肌・妊娠中・皮膚疾患のある方は、医療専門家に相談のうえでご判断ください。
よくある調整
- しっとり感が強い → グリセリンを3%へ。
- さっぱりさが欲しい → チンキ版で精製水を+2 mL、グリセリンを-2 mL。
- pHが高い → クエン酸を耳かき1杯ずつ追加(入れすぎ注意)。
法令配慮メモ
本ページは手作り化粧品の一般情報です。
効能を断定する表現は避け、「うるおい・キメ・肌印象・透明感のサポート」程度の表現に留めましょう(薬機法配慮)。