野草パウダー大全|乾燥温度・粉砕レベル・保存方法

👉ヨモギ・スギナ・カラムシ・カキドオシ・ドクダミ・ヤマブドウ葉など 五箇山で採れる主要野草の「最適な乾燥」「粉砕」「保存法」をまとめた完全版です。

1. 基本となる野草乾燥プロトコル

▶ 乾燥前の下処理

  • 泥・ゴミを軽く流水で流す(強くこすらない)
  • 水気はふきん or 自然乾燥でしっかり取る
  • 茎が太いものは「葉と茎を分ける」と乾燥ムラがなくなる

▶ 電気乾燥機(食品乾燥機)がおすすめ

安定品質カビ防止
  • 温度:45〜55℃が基本
  • 低温でゆっくり乾かすと成分保持が高い
  • ポリフェノール類(ケルセチン等)が壊れにくい

▶ 乾燥時間の目安

  • 柔らかい葉:4〜6時間
  • 厚い葉・少し水分多め:6〜8時間
  • 茎付き:8〜10時間(分けた方が最適)

2. 野草別|最適乾燥温度一覧

ヨモギ(ケルセチン・クロロフィル)

  • 乾燥温度:45〜50℃
  • 理由:香り成分が飛びやすいので中温がベスト

スギナ(ルテオリン・珪素)

  • 乾燥温度:50〜55℃
  • 理由:繊維質が強いので少し高めでOK

カキドオシ(ケルセチン)

  • 乾燥温度:45℃
  • 香り成分保持のため低温推奨。

カラムシ(β-カロテン)

  • 乾燥温度:50℃
  • 厚めの葉なので中温乾燥。

ドクダミ(イソクエルシトリン)

  • 乾燥温度:45〜50℃
  • 独特の香りを損なわないように。

ヤマブドウ葉/蔓(レスベラトロール)

  • 乾燥温度:50℃
  • 蔓は時間が長いので分割乾燥が吉。

3. 粉砕レベル(粒子サイズ別の使い分け)

● 粗挽き(0.5〜1mm)

お茶向き煮出し
  • スギナ茶・カキドオシ茶・ドクダミ茶など
  • 抽出効率が高く、香りも残る

● 中挽き(0.2〜0.5mm)

ふりかけ味噌汁
  • 味噌汁やスープに溶けやすい
  • 野草塩・野草ふりかけに最適

● 微粉末(0.1mm以下)

甘酒ヨーグルトスムージー
  • 吸収率を最も高められる形
  • 商品化(粉末野草MIX)に最適

4. 保存方法(6ヶ月〜1年対応)

▶ 密閉保存(必須)

  • ガラス瓶 or ジップ袋+乾燥剤
  • 湿気は劣化の最大原因

▶ 直射日光NG(光酸化)

  • 遮光瓶 or 茶色ビンが理想

▶ 冷暗所がベスト

  • 常温可:半年〜1年
  • 冷蔵可:1年〜1年半

▶ 冷凍保存(成分保持MAX)

最高品質
  • 袋の空気を完全に抜いて密封
  • 香りも成分も落ちにくい

5. 野草パウダー活用レシピ(5種)

1. 野草万能だれ

  • 粉合計1g+醤油大1+酢大1。

2. 若草スムージー

  • ヨモギ1g+スギナ1g+豆乳200ml。

3. 発酵野草ふりかけ

  • 甘酒乾燥粉+野草粉MIX。

4. 野草味噌

  • 味噌大1+野草粉0.5g。

5. 粉末茶(ティーバッグ)

  • 粗挽き1.5gをティーバッグに。
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