🌿野草の採取時期と乾燥保存法
採取のタイミングを逃さず、薬効を最大限に保つための基礎ガイド。
1. ヨモギ(春〜初夏)
- 採取時期:3〜6月の若芽。花が咲く前の柔らかい葉。
- 採取ポイント:日当たりの良い土手や畑の縁。虫食いの少ないものを。
- 乾燥方法:水洗い→陰干し3〜5日→カラカラになったら揉んで細かくする。
- 保存:密閉瓶または紙袋で、湿気を避けて保管。1年以内に使い切る。
2. スギナ(春)
- 採取時期:3〜5月。胞子茎が終わり、緑の茎が伸び始めた頃。
- 採取ポイント:除草剤の影響がない場所を選ぶ。
- 乾燥方法:根元を束ねて吊るし陰干し。完全乾燥後に細かく砕く。
- 保存:ガラス瓶または紙袋。光と湿気を避ける。
3. タンポポ(春〜秋)
- 採取時期:4〜9月。根は秋が最も薬効が高い。
- 採取ポイント:花が開き切る前の若葉または秋の根を掘り採る。
- 乾燥方法:
- 葉:水洗い後、重ならないように並べて陰干し。
- 根:細切りにして60℃以下で乾燥。
- 保存:乾燥剤と一緒に瓶で保存。
4. ドクダミ(梅雨前)
- 採取時期:5〜6月の開花直前。
- 採取ポイント:花が咲く前の香りが強い頃が最適。
- 乾燥方法:束ねて風通しの良い日陰で吊るし干し(3〜5日)。
- 保存:乾燥後は密閉して遮光保管。翌年まで有効。
5. スベリヒユ(夏)
- 採取時期:7〜9月。肉厚の茎葉が充実した頃。
- 採取ポイント:花が咲く直前の若いものを選ぶ。
- 乾燥方法:軽く湯通し→水気を切り→ネットで陰干し。
- 保存:乾燥剤と共に密閉袋または瓶で保存。
6. イタドリ(春)
- 採取時期:4〜5月の若芽。
- 採取ポイント:高さ30cm程度の柔らかい茎。
- 乾燥方法:薄切り→天日または60℃以下の乾燥機で乾かす。
- 保存:粉末にして瓶保存。お茶・酢漬けにも利用可。
7. カキドオシ(春〜初夏)
- 採取時期:4〜6月、花が咲く頃。
- 採取ポイント:香りの強い上部の葉茎を摘む。
- 乾燥方法:水洗い後、重ならないように並べて陰干し。
- 保存:乾燥剤入り瓶または布袋で保管。
8. カラムシ(夏)
- 採取時期:6〜8月。繊維が柔らかい若葉。
- 採取ポイント:葉を中心に採取。茎は皮をむいて乾燥可。
- 乾燥方法:水洗い→日陰干し→完全乾燥後に粉砕。
- 保存:密閉瓶または紙袋で乾燥剤と共に保存。
🌾乾燥保存の基本ポイント
- 直射日光を避け、風通しのよい日陰で乾燥。
- 60℃以上で加熱しすぎると薬効成分が失われる。
- 完全に乾燥したら密閉・遮光保存。
- 湿気を吸いやすいため、梅雨前に再確認を。
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